「正法と業」 高橋信次 

月に一度、GLA関西本部の月刊誌発行に合わせて、高橋信次先生のことばをあげています。
月刊誌を転載したこの記事をご覧頂いた皆様に、ほんの少しでも何かの糧になるのであれば、ただ嬉しいだけです。今回も興味がございましたら、一読されて下さい。 
読み逃げ・スルーは大歓迎でーす!!(≧m≦)ぷっ

以下、GLA関西本部発行 2008.4月号月刊誌より転載


「正法と業」

奈良の大仏、鎌倉の大仏はどうして作られたかというと、大仏の製作者が仏の姿を夢で見るとか、あの世の天使に教えられ、仏の心は宇宙大に広がっている、ということを知って、ああした仏像を手がけるようになったと言える。
人の心というものが調和されてくると、もう一人の自分、つまり、肉体という原子細胞と一緒に生活している光子体が大きくなっていく。後光(※いわゆるオーラとは異質のもの)というのは、光子体のことであり、この分野が心の調和に比例して拡大されていくのである。
正法(しょうほう)を知って生活している人々の後光は、まず頭の周辺がボーッと明るく出てくる。仏像の多くは頭部の背後に丸く円を描いた姿で作られているが、ああいうようになってくる。
さらに調和が進み、心と生活が正法に適ってくると、後光の範囲は頭部だけではなく、体全体に広がるようになる。
後光の姿はこれで終わりかというとそうではなく、過去、現在の転生輪廻を知り、その転生の過程の中で神理を知った生活をし、広い心で多くの人々を救ってきた人の後光は、もっと大きくなってくる。
さらに生命の転生輪廻の事実を知り、生と死を解脱した光の大指導霊の後光は宇宙大の大きさになっている。
光の天使、菩薩、如来の後光は、こうした心の広さが光子体に反映し、光子体が拡大されていくわけである。心の広さは、心に曇りがあるかないか、そうして転生輪廻の過程の中で正法神理を実践してきたかどうか、現在の調和度はどうか、こうしたものがミックスされて現われてくるものである。
宇宙即我(うちゅうそくわれ)の心の境地になった人を如来(にょらい)と呼んでいる。
如来というのは中国で作られた言葉である。文字通り、来るが如し、ということであり、大自然の神理、人間の心、法というものについて詳(つまび)らかにし、人間の生活の在り方を説き来る人たちをいうのである。
また「悟り」という言葉もある。これも中国から来ている。
この語は実にうまく出来ており、りっしんべんは心であり、吾は自分を指す。二つが組み合わさって悟ると読むが、悟りとは我が心を知ることである。
心を本当に理解できると、人間は不生不滅(ふしょうふめつ)、不垢不浄(ふくふじょう)を知り、生死を超えることができてくる。
さて、仏教も正法として説かれた時代は短く、僅か千年ぐらいであったろう。いろいろな言葉に訳されるにしたがって形骸化され、日本に来た時分にはいつの間にやら他力本願になってしまった。
現代宗教家の多くは、貧乏し病気をしていると「あなたの前世は業(カルマ)が深いから貧乏している」「前世で悪いことをしたから病気をする」という説明が返ってくるようだ。
そこで私はききたいのだが、生まれるときに金を持ってきたか、死ぬときに地位や財産を持っていけるか、生まれたときも裸なら、死ぬときも裸である。金が有る無しは、人間のこの世における知恵が生み出したもので、前世の業とは関係がないといえよう。
金持ちに生まれる、貧乏人に生まれるというのは、自分があの世で選んでくるのである。業が深い浅いではない。
前世の業は、あの世においてある程度修正しなければこの世に出ることは出来ない。地獄の霊がこの世に(赤ちゃんとして肉体を持って)出ようと思っても、それはできない相談である。悪事や業というものは、まずあの世でみっちりそれを修正し、そうして、その修正した事柄を現世で修正できたかどうか自らが試していくのである。
そのため、仮に前世で貧乏をして(その貧乏により)心を狭くし、それに負けた場合は再び貧乏の環境を選ぶ場合がある。反対に裕福な家庭に生まれ、わがままや増長慢に陥った者は、もう一度裕福な家庭に育ち、そうならないよう自らの心を磨いていく者もある。
これは業というより、業の修正が本当に出来たかどうかを試す意味でそうした環境を選ぶのである。また、人間の価値というものも、金持ち、貧乏ということで決められるものでもないのである。金が有る無いの条件は、己の心がそうした条件に振り回されず、調和の心を維持し、進んで自分の心をより広げていく魂修行の一手段に過ぎない。
病気の原因は前世の業というより、今世における我執や無理な体力の消耗がそうさせるもので、後天的なものである。先天的な障害者や子供の病気は両親の不調和から起きると言えよう。
意識に記憶された業はあの世で100パーセント修正されるかというと、そういうわけにはいかない。人それぞれのあの世での修正の度合いによって、ある人は60パーセント、ある人は80パーセント、95パーセント修正できた人も出てくる。したがって、修正の度合いによって、この世では過去世、前世の業に強く引かれる者と、そうでない人もあると言える。この意味では前世の業と言えるかも知れない。
しかし、前世の業がそのまま結果となって出てくれば、人類はもうとうの昔に滅び去っている。何となれば悪を犯さぬ者は一人もいないからである。
さて、このように考えてくると経済的に恵まれなくとも、心まで貧しくしてはならないし、恵まれた人は多くの病める人たちに愛の手をさしのべることが大事であると言えよう。
今日の人々の心は、足ることを知らぬ欲望に振り回され、自分を失っていると言える。人生の目的を自覚し、大自然が教える中道(ちゅうどう)の心を知るならば、足ることを知った生活、つまりは神の子の自分を自覚するならば、欲望、我執に翻弄される無意味さを悟ることができよう。
足ることは我慢ではない、あきらめでもない。神の子の己を自覚した想念と行為を意味するのだ。与えられた環境、仕事に対しては全力を挙げてこれに当たる。それは欲望に燃えてそうするのではなく、調和に役立つために当たるのである。
商人は利を求めるが、利を求めるなとは正法は決して言っていない。大事なことは求めて得た利益をどう処分するか、自分だけのことに使うか、家族や従業員に分け与えるか、不幸な人たちに愛の手を差し出すか。足ることの知らない人たちは自分が中心であり、人のことなど構わない。大気汚染や河川の汚れは企業エゴイズムがそうさせたものであり、経済の歯車はこうした企業エゴを中心に動いてきたので、今日ここから脱皮しようにも身動きできないというのが現状である。自分だけのことを考えれば、やがてその因果は自分にはね返ってくる。
足ることの生活環境は、仏国土という相互扶助、愛に満ちた世界なのだ。そうしてそうした世界に住するようになれば、人の心はさらにより広く、大きく進化させることが出来よう。
仏教の言葉に諸法無我(しょほうむが)というのがある。諸法とは、大宇宙、小宇宙(たとえば人体)を動かし、秩序を保っているところの神理のこと。一切のものはすべて循環という法の下(もと)にある。循環という秩序である。無我とは、これは意思が無いというのではなく、自分勝手の自分ではなく、公平無私な中道ということなのだ。法に欲望や自分があったら法にならない。法とは公平無私な規範であり、万物を生かす秩序である。太陽の熱・光に好き嫌いの感情があったらどうなるだろう。一切の生物は生きてはいけない。
諸法無我――つまり、森羅万象は中道に沿って生かされ生きているのである。私たちの心も諸法無我に沿って生きなければならない。中道から外れれば、外れた分だけ苦しまねばならない。五官六根(が全てだと思いそれに)に頼った生活、あるいは無我というから、自分を無くした生活をすればよいと考えたら大変である。意思のない法、秩序というものはないのである。法として存在する以上は、必ずその底には意思があり、意思が働いているから秩序正しき法が存在するのである。
その意思は中道という片寄らない神の心、公平にして無私なる心、万物を生かし、己の心を宇宙大に広げた心であるのだ。
心の安らぎは、こうした中道に向かった反省と修正した行為によって、自然に培われていくものである。

(注) この稿は、志賀高原 熊の湯での研修会における講演の要旨である。
〔1973年10月の月刊GLAに掲載分〕


以上

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長文をご覧いただいて、ありがとうございました。


ところで、こちらは
白色がまぶしく!見えた花でした。



P1000220.jpg

実家の畑に咲いていたエンドウ豆の花です。




P1000224.jpg

こちらの花は通勤途中の道路脇に咲いていました。
この花の名前は知りません。野草ではないはず。笑!
きっと誰かが植えたんだね。

タグ : 高橋信次:GLA誌より



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[ 2008/04/04 18:05 ] 随 想 | TB(0) | コメント(-)
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