下村湖人の生家を訪ねて 

今回も職場へ向かう途中での寄り道シリーズです。爆!

今回はこちら。笑!


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幼少の頃の実話をもとに、親と子の心のふれあいを描いた古典的名作「次郎物語」の作者
下村湖人の生家を訪ねました。
1987年に森川時久監督、加藤 剛主演の同名の映画が上映されました。
主なロケ地は下村湖人の生家、ならびに周辺の田園で収録されたようです。




P1000385 のコピー

田舎に沿っている県道です。写真では分かりませんが、民家の周りは田園が広がっています。場所は佐賀県の千代田町です。梅雨時のため今にも雨が落ちそうな、どんよりとした曇り空でした。
ちなみに、ここから少しばかり北へ行くと全国的に有名になった日本最大級の弥生時代環濠集落といわれる、国立公園「吉野ヶ里遺跡」があります。
魏志倭人伝に出てくる「邪馬台国」、卑弥呼が治めていたのがこの場所ではないか、と研究されています。
その場所も別ルート!で職場へ向かう国道途中のすぐ傍にあります。笑! 

案内板の通り、道路から左に曲がるとすぐです。
20年ほど前に一度、「次郎物語」が上映されたことで生家をのぞいたことがあります。
そのときの記憶はほとんどありません。あまり文学には興味がないですから。汗!




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ご覧の通り市営のバス停ですが赤字路線のため、先日の6月末で廃線となっています。




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こちらが玄関へ通じる中門です。




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低い中門を頭を下げて一歩踏み出すと玄関横には大きなソテツが堂々と生えています。
このソテツのことは「次郎物語」の中にも記述されているそうです。




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入り口でパンフレットと、湖人の語録を抜粋で記した一枚のプリントを頂きました。




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古い家の中に入ってみると、昔風の笠の付いた裸電灯は点けてありますが雰囲気良く! 
薄暗い。外の明るさと建物内の暗さがハッキリしています。
屋根は普通に高いのですが明治時代の建物らしく、各部屋ごとの天井板を張ってある位置が低くなっています。そして、年期の入った褐色の梁や柱の木目が素晴らしい! 
ぷりんちゃんだったら、内部が明治の頃のレトロな建物は、被写体としては大好きかも。
木目がハッキリして艶も出している梁を何度も写しました。
後で帰って確認しましたがっ・・・! 携帯では、ぷりんちゃんの、あの木目の味 が出ない。汗!なんてことなく普通に写ってます。そんな写真はブログアップ却下。笑! ←携帯のせいにして。しかも、ぷりんちゃんと同じ木目の雰囲気の写真を撮ろうとしていました。爆!




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そして「作舟」(さくふね)が二階にありました。今時、ちょっと珍しい!
私が小学校、中学校の頃には学校の渡り廊下の上にも、このような舟を吊るしてありました。
次郎物語とは関係ありませんが、筑後川は通称「筑紫次郎」ともいいます。昔は大暴れして何度も洪水を起こしました。用途は堤防決壊した時の交通手段などで使うものです。
今は昔と違い、随分と整理され決壊することはまずないでしょう。駐車場は水没しますが。爆!




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こちらは裏庭から写しました。冒頭写真の映画撮影中での打ち合わせ時の一コマとほぼ同じ方向からです。瓦を新しく葺き替えてあるので雰囲気が違っています。

ところで・・・。

(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ...... ところで・・・って、
こんなに紙面を使って、まだこの続きがあるんかい。爆!  ← 一人漫才。爆!×10



下村湖人は教職に就いていたようです。その後は小説家、また社会教育家として尽力された、とありました。
パンフレットと一緒に入り口で頂いたプリントの中から、2つばかり湖人の生前の語録を転載してみます。


○「甘い教育と自由」
甘い教育によって、いろいろの自由を与えられた子供たちは、将来最も不自由な人間に育つであろう。なぜなら、彼らは、自由の最大の基盤である反省力と意力とが奪われるであろうから。


これは昭和28年に出版された著書からの抜粋のようです。
昭和28年頃は、敗戦後しばらく経っています。戦後復興に日本中が物質的な豊かさ、そして戦前の統制された厳しい思想に縛られない自由へと向かっている時代でしょうか。
しかしその当時、もうすでに下村湖人は将来を読むかのように、教育の堕落と自由のはき違いにより、これまでの日本人が持っていた精神的な強さを奪われるようなことを述べています。
なるほど、社会教育家としては先見の目がある様に思います。
そして自由の最大の基盤は「反省力」と「意力」と書かれてあります。


○「悲運に処する道」
悲運におち入ってやけになる人がある。下の下である。
やけにはならないが、弱々しくその境遇に流される人がある。下の上である。
世を恨み、ぶつぶつ不平を並べながら、ともかくも立て直しに努力する人がある。中の下である。
世を恨んだり、不平を並べたりしないが、意地を張り、歯を食いしばって努力する人がある。中の上である。
すんだことはすんだこととして、極めて楽天的に、新たに第一歩からふみ出そうとする人がある。ここいらになるともう上の部である。
しかしその楽天が、ただの気分であるかぎり、それはまだ危ない。そんな気分は、二度三度と打撃がつづいた場合には、とかく崩れがちなものだからである。
悲運に処する最上の道は、悲運の中に天意を見出して謙虚に自己を反省するとともに、それを一つの恩寵(おんちょう)として感謝する心になることでなければならない。
これがいわゆる運命に随順しつつ力強く魂の自由を確保する道なのである。


こちらも辛らつに見えますが、人間の悲運に落ちた場合の行動パターンをうまく分析してありますね。
「天意を見出して」また、「悲運を恩寵として」とあります。
この「悲運に処する道」も、私は初めて知りました。
ゆるぎない、しっかりとした自分をつくるためには、確かにここに掲げてある最上の対処法は心をより豊かにする方法に違いない、と思えます。
初めて読んだ文でしたが、それは新たな感覚ではなく、心強い再認識を感じさせて頂きました。


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長文をご覧頂き、ありがとうございました。


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花の名前は知りませんが、笑!
蝶は蜜を求めてこの花の上を何度もぐるぐる回っていました。
至近距離で写されているとは気づかずに。爆!




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[ 2008/07/01 19:36 ] 随 想 | TB(0) | CM(14)
  1. ..
>○「悲運に処する道」

とても深い意味がありますね・・
楽天的にただおその時を楽しみながら進んでいけたら
きっとどんな不運も幸運に変える事ができますね^^


上の写真はとても趣のある写真です
古いものもこうして大切に残されると遺産ともいうべきものに成長しますよね

今日も素敵な写真をありがとう^^
[ 2008/07/01 20:34 ] #HIn9vuQ2 [ 編集 ]
タコたん、ありがとう!

そうだよね。
私みたいにヤケになって、爆!
下の下・・・
抜け出さなくっちゃ。笑!

人それぞれ、悲運を幸福にする方法は色々あると思います。
私は、この下村湖人という人は
とても自分に厳しい人のように思えました。
そういう人こそ他の人には優しいんだよね。
そうありたいものです。

明治時代の家が残されているのは、珍しいと思います。
末永く残して頂きたいものです。

写真も褒めて頂いてありがとうございまーす。
(≧∇≦)
[ 2008/07/01 20:45 ] #LvECUUZU [ 編集 ]
こんばんはー★
次郎物語・・・スイマセン、読んだことあるかもですが忘れてしまってます。(爆)
私も文学にうといものですから。
それにしても、加藤剛さん…若かりしころですね~!(笑)

ゆきさんの職場へのルートは、なんだか色々盛りだくさんですね!

ハイッ!マジでこんなレトロな建物には目がナイです!!!
作舟というのも初めて見ます!
というか(爆)、ゆきさん、わざわざリンクまで貼ってくださってありがとうございます!(ノ_<。) 笑

格子の木の窓も、いい感じで写ってますね♪


○「甘い教育と自由」
○「悲運に処する道」

この二つは、私も読みながら…ゆきさんの記事に今まで書かれていたこととの
共通性みたいなもの、すごく感じました。^^


(☆_☆) そしてまたデタ! (爆)
蝶とのコラボ!! どうしてゆきさんいつもラッキーなの? 笑
日ごろの行いが良いからですね!きっと!
しかもこの紫のお花・・・とっても珍しいですね。


[ 2008/07/01 20:48 ] #sC8s1XYA [ 編集 ]
訪問ありがとうございまーす。

佐賀ですから、たまたま知っているだけです。
他の地方で、文学作品が映画化されましたー
と聞いても私も文学には、とっても うといので
ピンとこないと思います。笑!

加藤剛、若いよね。20年くらい前です。
私が20年前は9歳でした。 違うっ!



でしょ!
ぷりんちゃんなら案内人の方の話は全然聞かずに
撮影に絶対に夢中になると思いました。笑!


>共通性みたいなもの、すごく感じました。

私がこれまで書いてきたこと。しっかり読んで頂いて嬉しいです。
(≧∇≦)


そして格子木の写真とか、蝶の写真を褒めて頂いてありがとう!
日頃の行いは全然ダメですが
じっと我慢です。笑!
この花も実家に咲いているのですが
花の傍で蝶が飛んでくるのを待っています。汗!←ひまじん。爆!
この時、大きな黒アゲハ蝶が来ていたんです!
ところがアゲハって逃げ足が速いというか、警戒心が強いというか・・・
携帯だからズームがないので至近距離でないと大きく写らないんだよね。
しかもピンとあわせとシャッターを押すタイミングは
動くもの相手は普通のカメラより難しい。
私はぷりんちゃんと違い、やっぱし携帯路線で腕を磨きます!
↑↑まだ、そんなこと言っています。爆!

いつもコメントありがとうございます!
[ 2008/07/01 21:17 ] #LvECUUZU [ 編集 ]
最初の写真、この白着物姿がゆきさんか、と思いました・・・・
加藤剛ですね・・・若いですねえ


次郎物語は、中学の頃読みました。ほんの10年ほど前なのに、忘れてしまいました。


趣のあるお家ですね。
作舟も、川の近くならではですね。

著者が教職にいたことは知りませんでした。
50年余前に書かれていても、新鮮に今に通じる真意がありますね。


最後の写真は、蝶がアイスキャンディーを舐めているみたいに見える・・・
色もシャッターチャンスもすごくいいですよー





[ 2008/07/02 14:27 ] #- [ 編集 ]
>最初の写真、この白着物姿がゆきさんか、と思いました・・・・

こんなにイケメンだったら
女性に苦労はしません。爆×10


>次郎物語は、中学の頃読みました。ほんの10年ほど前なのに、忘れてしまいました。

そうでしたね。私も同じでした。
10年前の高校のときに読みました。爆!


>著者が教職にいたことは知りませんでした。
50年余前に書かれていても、新鮮に今に通じる真意がありますね。

私も案内の方から聞いて初めて知りました。
社会教育者だとも知りませんでした。

そうでしょう!
このような心理的なものは、古いも新しいも関係なく
胸に響きますよね。
自分の中で模範としたい言葉です。

写真、褒めて頂いてありがとう。
・・・アイスキャンディー
たとえが上手い! (゚∇^d) グッ!!

コメントありがとうございました。

[ 2008/07/02 15:12 ] #LvECUUZU [ 編集 ]
「悲運に処する最上の道は、悲運の中に天意を見出して謙虚に自己を反省するとともに、それを一つの恩寵(おんちょう)として感謝する心になることでなければならない。
これがいわゆる運命に随順しつつ力強く魂の自由を確保する道なのである。」

たった3行ですべての宗教の要点を言い表しているような名言ですね。すばらしい、、、。

ところで我が家から車で2時間弱で太宰治の生家に行けますよ。観光名所になってます。
太宰は笹のタケノコが好物で(津軽の人はよく食べます)、笹のタケノコが具に入っている「太宰ラーメン」は、おいしいですよ。
[ 2008/07/02 19:46 ] #y6LFAiUE [ 編集 ]
「次郎物語」は学生のころ
読みましたね。
歴史ある生家に感動です!
「吉野ヶ里遺跡」はどうしても
一度訪れたい場所です・・・
卑弥呼伝説の舞台でもあるし、
奈良県に次ぎ、いきたい所!!
良いよね、、、ロマンだ
[ 2008/07/02 20:21 ] #- [ 編集 ]
ばんにゃ♪

北海道ではこういう風景を見ることは出来ないので、
シミジミと見入ってしまいます。
なんせ瓦すらないもんね^^;
こういうものを見ると、日本を意識しますね。

>「作舟」(さくふね)

って知りません^^;
見たことないよ?

次郎物語は本屋さんで立ち読みしました!w
ちらっと見てみるつもりがやめるにやめられなくなり
延々3時間かかって読破したよw
(本屋さんゴメンナサイw)
あ、でも一巻だけだったかな。
あとは図書館で借りて読んだと思う・・・。
あまり昔の事過ぎて記憶が曖昧・・・汗。

下の下から中の下くらいまでには
成長できたかな・・・(謎)
[ 2008/07/02 20:34 ] #- [ 編集 ]
いつも訪問とコメントありがとうございます。


>宗教の要点

そうですよね。
これだけで、すっごく説得力があります。
よほど心の面での器が大きかった方だと思います。


太宰治の生家が近くでしたか。
有名ですもんね。

笹のタケノコというのは、モウソウダケのタケノコよりもずいぶんと細いのでしょうね。

太宰ラーメン食べたい! 
[ 2008/07/02 20:48 ] #LvECUUZU [ 編集 ]
>「次郎物語」は学生のころ
読みましたね。

ご存知でしたか!


>歴史ある生家に感動です!

感動はいつまでも残しておいていただきたいものですよね。


「吉野ヶ里遺跡」は、私がご案内いたします!

ムービーで上手く撮れたら・・・
の話しですが。汗

吉野ヶ里遺跡は、数年前に竪穴住居で一夜を過ごしたことがあります。
マジです!


>奈良県に次ぎ、いきたい所!!
良いよね、、、ロマンだ

奈良もいい所だよね。歴史あふれる名跡がいっぱいですもんね。

いつもありがとう。
[ 2008/07/02 20:56 ] #LvECUUZU [ 編集 ]
ばんにゃー

そうでしたか。
瓦葺がないんでか。
ずいぶん北海道とは違うんですね。



>>「作舟」(さくふね)

>って知りません^^;
>見たことないよ?

これはね、私が小さい頃から学校でいつも目にしていたので
何にも違和感はありませんでしたが
遠い他県の方から見たら、よくご存知ではないので
近くに海や川が無いのに、なぜ舟が置いてあるんだろう?
って思うそうです。
筑後川の氾濫は、昔は広範囲に被害があったそうです。


>次郎物語は本屋さんで立ち読みしました!w
ちらっと見てみるつもりがやめるにやめられなくなり
延々3時間かかって読破したよw
(本屋さんゴメンナサイw)

すごっ。
三時間も立ち読みするほど熱中して読まれていたんですね。


>あ、でも一巻だけだったかな。
あとは図書館で借りて読んだと思う・・・。

よほど、あおさんにとっては次郎物語に魅力があったのでしょうね。



>下の下から中の下くらいまでには
成長できたかな・・・(謎)

私はまだまだ、下の下の下を這いずり回っています。

下で張り合ってどうするんだ~。爆!

あおさん。いつもありがとう。
[ 2008/07/02 21:10 ] #LvECUUZU [ 編集 ]
ゆきさん、こんばんは^^
娘達が転勤でこちらにアパート探しに来ていましたので・・・やっと帰りました(-_-;)
次郎物語、懐かしいです!
佐賀県でしたか~
家の構えも凄いですね!
今になって勉強しました(-_-;)


[ 2008/07/03 01:29 ] #CKY68592 [ 編集 ]
お久しぶりです。
お元気そうで何よりです。

そうでしたか。やっと落ち着かれたようですね。
物件探しは、いろいろとご苦労があったかと思います。

そうなんです。立派な家でしたよ。
外見は明治時代の建物とは思えないくらい
意外と綺麗にしています。
内部は現代風とは全然違いました!

今からそちらへ、おじゃましにいきまーす!

コメントありがとうございました。
[ 2008/07/03 15:10 ] #LvECUUZU [ 編集 ]
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